生理痛と病気




子宮筋腫



子宮筋腫は、子宮に良性の腫瘍ができる状態です。

生理痛や過多月経などの症状が見られる場合もありますが、筋腫の小さいうちには、あまり症状がありません。

また、この病気自体は、生命をおびやかすといったことは、ありません。

ただし不妊症になったり、過多月経のために貧血になったりする、という場合もあります。

子宮筋腫には三種類のものがあり、「粘膜下筋腫」は内側の子宮内膜に向かって発育したもの、「筋層内筋腫」は筋層のなかで発育したもの、「漿膜下筋腫」は子宮の外側に向かって発育したものです。

子宮筋腫というのは、実は治療の対象になるのは、全体の10%程度で、ほとんどの場合は経過観察をすることで、大丈夫な場合が多いのです。

逆に治療の対象となるのは、症状が強いという場合や、子宮筋腫以外に理由がなくて不妊症に陥っているという場合などです。

子宮筋腫があると、過多月経が起こって貧血になることがあります。

子宮筋腫に気づかず、貧血症状(動悸、息切れなど)があって、内科を受診するという患者さんもいるのだそうです。

また、子宮筋腫の大きさが、握りこぶし大以上になってくると、下腹部が張るといった症状、便秘、頻尿、腰痛などの様々な症状が出るようになります。

下腹部にしこりを触れる、という人もいるそうです。

子宮筋腫のうち、粘膜下筋腫ができている場合には、不妊症や流・早産の原因になることがあります。


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